2019年04月21日

ローライフレックス3.5F 巻上げ機構OH。

前回と引き続きローライフレックス3.5F(最終モデル)の巻上げ機構部のオーバーホール処理を致しましたので投稿致します。
今回は残念ながら何度か修理されている商品でビスの欠損が有ったり部品を痛められて部分が有り調整に時間が掛かりました。
巻上げ機構の修理の基本は巻上げ軸にあたる部分の洗浄をおこない古いグリスを除去して新しい粘着性の高い特殊なグリスを注入致します。
勿論、全ての部品の清掃をおこない組み付け調整を致します。数十年前に製造が終了しているカメラですので私たちの使命は後世に残せる
作業をする事だと思います。技術者の性格にもよりますが、この様な部品が払底しているカメラなのに後の事は考えずにシボ革の接着でも再生不可能な接着剤を使用したり無理やりに曲げて調整をされていたりして困らされております。
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ここ迄、組み上げてからシャッターチャージ量の調整とかシャッター切れ解除のタイミングの調整を致します。この時点でフイルムの装填の上、枚数計の動きとか多重撮影機構の確認等をおこない良ければ組み上げていきます。
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posted by ドクターK at 12:42| Comment(0) | ローライフレックス3,5F | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月14日

ローライフレックス3.5F シャッターOH。

ローライフレックス3.5Fの最終モデルです。最終モデルと言っても約40年も前のモデルになります。20年近くも作り続けたカメラですのですので最終モデルになると完成度が高いカメラになっております。その後に出て来たカメラは時代の流れでしょうか見た目は非常に綺麗モデルが多いのですが部品的に見るとコストダウンが図られていて、残念ながら、この最終モデルの作りには達していない状況です。
今回はシャッターのオーバーホール作業をおこないました。20年前のカメラですので、その間、何度か手入れをされているカメラが多い中、今回は初修理と言ったカメラで非常に気持ち良く作業が出来ました。今回の修理の原因はレンズシャッターに多い製造工程で部品の加工時に使用するオイルが滲み出て来てシャッター羽根に付着してシャッターが動かなくなる故障です。シャッターケースを開けて綺麗に洗浄する事で再度、このオイル滲みは出て来る事は有りませんのでメンテナンスを施しておくと余裕の有る設計のカメラですので一生使用可能な素晴らしいカメラになります。
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posted by ドクターK at 16:22| Comment(0) | ローライフレックス3,5F | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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