1957年にハッセルブラッド500Cの製造が始まり1996年503CWで終了致しましたシリーズですが、40年もの長きに渡り基本設計を変えずに作り続けたカメラはハッセルブラッドしか有りません。50年前の設計がいかに優れていたと言う事です。材質も有名なスウェーデン鋼ですので、いまだに50年前のカメラ内部の金属部品は洗浄をおこないグリスを入れ替えるだけで蘇りますが、残念ながらカメラ内部には金属部品以外に遮光防止用とか作動を吸収するクッション材(モルト)が使用されておりますが、これらは劣化が進みますので交換が必要になってきます。このモルトが劣化すると大きなミラーが作動する度に劣化モルがフイルムに付着したり光線漏れの原因になったり致します。 今回、ハッセルブラットの500シリーズとか503シリーズを、ご使用の方とか、これからご使用を考えられておられる方に少しでも参考になればと思い投稿致します。
ミラー下のモルトの劣化によりミラーが下がりファインダーのピントが不足になりますのでミラーシートを分解にて新しいモルトの取付をおこないます。



補助シャッターの作動音、特に閉じた折りに接触するモルトが劣化しておりますので交換を致します。その他、ミラー上昇時に当たるミラークッションとかスクリーン取付枠のボディ内部のモルトも交換致します。

ボディのマウント部のシャッターセットキーの左右にピンが2本出ておりますが、このピンがレンズ取付時に触れて誤操作になりレンズが外れなくなる故障が出ます。対策と致しましてピンの1本を沈めております。503CWはメーカーも気づいて1本になっております。

posted by ドクターK at 12:56|
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