2023年10月26日

HASSELBLAD 500C/M ETC

久し振りの投稿です。今回はハッセルブラッド500CMです。私がこの道に入った頃は500Cの時代で今から50数年前になります。その頃は500Cも高価なカメラで私のような新米の作業員には触らせてまらえなかった憧れのカメラです。その数年後、今回の500CMが発売されました。機構的には、この時点で503シリーズに通じる優れた機構の機種になります。今回の作業はフルメンテナンス作業の為、全ての部品を取り外しておこないましたので作業工程のお話をさせて頂きます。今回は未整備状態のカメラですのでボディ内部に使用されてモルト類が劣化しておりますので全ての内部モルトの交換を致しました。モルトは大型ミラーの作動音の軽減とか光線漏れ防止。ミラー裏のモルト劣化のためファインダーピント精度が不足するとか諸々の障害が出ます。ファインダースクリーン取付台のアルミ材質の劣化により白い粉が吹き出てきておりますので分解清掃をおこない腐食防止処理を致しました。未整備品状態の為、ボディ側のマウント下側のシャッターセットキーに取付られているピンが2本出ておりますので誤作動防止のため1本を沈めました。500CM機種以降のモデルは1本になっております。内ボディの分離をおこない全ての部品を取り外して洗浄をおこないグリスの交換を致しました。組み立て後はフランジバック/ミラー角度/ファインダースクリーン等をを専用工具でおこない仕上がりです。お願い事と致しましてハッセルカメラの場合、レンズが取り外せないと言う故障が有りますが、時折、補助シャッターから奥のマイナス頭にドライバーを突っ込み回されるケースが有ります。充分に理解をされていて回される場合は良いのですが無理に回されて他の部品を破損させて高額修理になる可能性が有りますので回す事は厳禁です。取り外してもボディが悪いとかレンズの故障とかが有りますので取り外すだけでしたら専門業者の方にご相談下さい。

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2020年12月05日

LEICA M6 シャッター幕焼け。

ライカM6のシャッター幕が焼けた状態で入庫致しました。布幕シャッターの弱点の1ッのです。太陽光線と取付られているレンズの光軸が結んで焼けた模様です。M6の場合はM6以前のモデルと違い測光用の電子基板が入っていたりハウジングを抜く必要が有るためシボ革を取り外す必要があるためシャッター幕交換の場合は格段と時間が掛かる作業になります。
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2020年10月12日

マキナ670の巻上げ故障。

今回はマキナ670の巻上げ故障の作業状況を投稿致します。
基本的には67/670/w67も巻上げ機構は若干の違いは有りますが基本的には同じです。
今回、マキナ670の巻上げギヤーの歯の破損のため分解修理及びギヤー交換の作業を投稿致します。
巻上げユニットの修理の場合はタスキUT/ファインダーUT等をボディから全てのユニットを取り外す必要が有ります。
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ギヤーの歯が破損しており巻上げ時の感触がゴリゴリしたりフイルム送り間隔が悪くなります。
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巻上げユニットのオーバーホール。洗浄の上、グリスの交換を致します。
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以上の巻上げUTの分解の場合、以上の様に全てのユニットを取り外しますのでワイヤーのシャッターチャージ量の調整/フイルム送り、枚数計の調整/レンズピント、距離計の合致精度の調整が必要になります。そのほかで、この機種に多い故障で露出計の測光スイッチの破損が有りますが、測光ボタンの反応が悪いとか軽く触れるだけでスイッチが入ってします症状が有りますが、これらは巻上げユニットの奥に付けられている測光スイッチの破損による症状ですので機構的にスイッチだけと言っても巻上げユニットを取り外す必要があるため手間が掛かる作業になります。

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