2019年10月13日

ハッセルブラッド503シリーズの外観シボ交換。

このシリーズに使用されている外観のシボ革の経年劣化による縮みとか接着部品の化学変化による粘着状態が始まりシボ革が簡単に剝がれる状態になります。これは、ボディ/マガジン全てのシボ革が同じ状態になりますので一式の交換になります。縮んでいる事と接着剤での再利用が出来ません。処理と致しましては全てのシボ革を取り外してシボ革下の粘着物を綺麗に取り外しての作業になります。
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手間が掛かりますが、この様に綺麗に下の粘着物を取り外します。
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オリジナルのシボ革は払底部品に成っておりますので国産のシボ革になりますがオリジナルよりも丈夫で美しく仕上がります。
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2019年10月03日

HASSELBLAD503CW パルパス交換。

ハッセルのパルパス交換を致しました。このシリーズに使用されているパルパスは全てのシリーズで劣化が進んでいる状態です。
補助シャッターの上下に貼られているパルパスも触れるとポロポロと剝がれる状態で見た目も良く有りません。勿論、内部の左右
に貼られているパルパスも劣化状態で変色していたり亀裂が目立つ状態になっております。
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これらパルパスの交換の場合は外観のハウジングを抜き内部ボディのユニット部品を全て取り外しての作業になりますので組み上げ時には
フランジバック/ミラー角度/スクリーンの平行、等の再調整が必要なためオーバーホール処理になります。
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2019年09月21日

ライカMシリーズのシャッター故障。

前回に引き続きライカMシリーズです。ライカMシリーズでシャッター故障でシャッタードラムの破損が有ります。通常、手入れをおこなっていればドラムの破損は少ないのですがメンテナンスを怠ったり前回にお伝え致しましたシャッター幕の前面に取付られている遮光筒の上下に接着されている遮光防止の起毛シールの剝がれた状態でシャッターをセットすると、この剥がれた起毛部品がシャッタードラムに食い込んでいきます。
巻上げが異常に重たくなった場合は無理に巻上げない事が賢明です。それ以外では通常使用で破損しやすい機種と致しましてはライカM5が多く
感じられます。シャッタードラムは他のMシリーズとは共通ですが内部的にシャッターの落ちた時の吸収ブレーキ機構が若干違いますのでシャッター精度のテンション調整には充分に注意を払う必要が有ります。
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